会いたい人がいます。


今、とっても元相方さんに会いたい。話がしたい。彼女に悪いからしないけど。もう1年会ってなくて…このまま二度と会えなくなるんじゃないかって思うとすごく寂しい。彼は私の元上司で、仕事の面でも人に対する接し方の面でも凄く尊敬していたし、私が一番辛い時にそばにいて言葉をかけ続けてくれた。それは今でもまぎれもない事実で。恋愛としての好きという感情はもう薄れているけれど、人として好きだった感情はどうしても消えてくれない。告白する時に、もし恋愛感情でこの人の関係が崩れたり失ってしまうことになったら…って悩んでたことを思い出すよ。それでも“好き”な感情が強すぎて想いを伝えたし、失ってしまった今でもそれは間違いじゃなかったって思ってる。でもやっぱり徹底的に失うのが怖いよ。

日本に帰っていた最終日。私は元相方さんの部屋に行った。異動になった彼はもうそこには住んでいなくって、他の同僚が立地の良さにそこを引き継いで今は住んでいる。彼に会う為以外には降り立たなかった駅に久々に立って、彼の家までの道を眺めて涙が出そうになったよ。職場からは逆方向だから、職場を出た彼とマンション前で落ち合う為に一人でよく歩いた道をもう私は一人で歩く勇気がなくて友達に迎えに来てもらった。彼のマンションの前にあったコンビニが入ったビルは1年も経たない間に取り壊されてしまっていた。彼の汚かった部屋はwもう違う人の部屋になっていたのに、トイレのポスターとかクローゼットの扉に貼ったポストカードとかは彼が貼ったままで、、、変わっているのに変わっていないような不思議な感覚に、またひとり心臓がドキドキしてしまった。本当は元相方さんもこの日、やってくる予定だったらしい。仕事の面で無理だったみたいだけど。会いたいような、でも彼女と来るんだったら死んでしまうからこれで良かったとホッとした。部屋を出る前に、同僚が異動する彼の為に作ったDVDを見た。これには同僚たち全員のコメントと最後に彼のコメントが入っていた。懐かしい笑顔とタバコを吸う手、照れて髪を触る癖。今でも忘れられない。そのDVDを見た後、私は現相方さんに会う為に部屋を出た。過去は過去で、終わったことなのに、それでもまだ私は彼との思い出を彼に対する想いを捨てきれない。色々あったのに、、、今でも大切な人に変わりはない。彼は今でも私をそう思ってくれるだろうか?5つ年の離れた、アメリカに行ってしまった、すぐ無茶をする妹のようだった私を彼はたまにでもいいから思い出してくれるだろうか?好き、とはちょっと違う。でもやっぱり私は彼にとっても会いたい。